塾長の独り言

今、ラグビーが面白い

令和元年10月8日

日本での初開催となる「ラグビーワールドカップ2019」でにわかラグビーファンも増えて日本中が大騒ぎだ。
15人づつのチームが、楕円体のボールを奪い合って相手陣まで運ぶ、あるいはH型のゴールポスト上部に蹴り入れて得点を競うスポーツだ。
それぞれのポジションの人が自分の役割を果たさないと、点数は取れない。
フィールドの選手達自身が状況を読み、作戦をたてプレーするスポーツであり、身体能力と頭脳そしてチームワークが必要である。

そう言うスポーツだからこそ、「One for all」・「All for one」の言葉がラグビーの代名詞になっている。「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」なのだ。
目的はラグビーではトライ。トライを取るために、みんながそれぞれのポジションでしっかり役割を果たし、そしてチーム全体の力を結集すのだ。
ところが、敵のディフェンスがうまいか、味方のミスか、突然意図した作戦の前提が崩れ、想定もしていない事態が発生する。
それでも、ボールをキープし攻撃を続けないとトライは取れない。ボールを持っている人や受け取る人が思い通りにならない事を想定し、仲間がそれを全力でフォローする。
身体面の素早い動きと激しいぶつかり合い、頭脳面での冷静で柔軟な作戦力、そして大胆で細心の気遣いと仲間を信じる心が必要なのだ。
「動と静」・「クールさと熱さ」が入り混じった、「人間の能力を最大限に使った高度なスポーツ」それが、ラグビーではないか。

誰が優秀かではなくて、それぞれの役割をきちんと果たしながら、チームが一つの目標に向かって機能し、お互いに信頼しフォローし合っていくことがいかに重要か、どこの世界にも通用するような気が、盛り上がったラグビーをみて感じた。