塾長の独り言 -
人はいくらでも優しくなれる

平成23年6月10日
名も知れない道端の一輪の小さな花を、二人で黙って見ていられた。
水溜りを避けれるように、知らず知らずのうちに行く道を貴方にゆずっていた。
自分は濡れながらも、傘をすっぽり差しかけてあげていた。
コーヒーに砂糖一角を、いつものようにいつの間にか入れてあげていた。
夕方に群れる小虫らを、思わず手でそっと払ってやっていた。
涼風で顔にかかった前髪をそっとかきあげてやっていた。
大きな真っ赤な夕日をじっと見ている貴方をいつまでも待てた。
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人は人にいくらでも優しくなれる。
人は人をいくらでも好きになれる。
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お返しは一切いらない貴方の優しさに、心からありがとう。
私も貴方が好きです。
止むことのない梅雨の雨に、しっぽり濡れた紫陽花の花がじっと何かを待っているように耐えている。
貴方のしあわせを心から祈っています。