平成22年8月21日
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朝に一日分のご飯を炊く。
昼・夜は、その朝の残りを食べる事になるが、だんだんと
ご飯に臭いが出てくる。
田舎の夏は暑かった。
母は、朝の残りのご飯を竹製の籠に入れて、ハエが来ないようにフキンを掛け、
ちょっとでも風通しのいい軒下に吊るした。
それでも、夕方になるとさすがにそのままでは食べれない。
母は、ご飯を水で洗い、さらさらになったご飯にタクアンの漬物をのせ、のどに流し込んだ。
愚痴ひとつ言わなかった。
農家の母は、一番早起きで、一番最後に風呂を綺麗に洗って寝た。
それでも、子供の私たちには優しかった。小さいときの相談は、厳しい父より母にした。
夕ご飯も、あらためて炊いた温かいご飯をよそって食べさせてくれた。
今では、母の愛がどれほど大きなものだったか痛いほどわかる。
そのときは、何の感謝の気持ちもわかず、一人で育ってきたつもりでいたし、
気にいらないと、すぐに母にへらず口をたたいた。
その母は、もういない。
認知症の状態で10年近い病院生活のあと、何の記憶も無く逝ってしまった。
お母さん。お母さんのお陰で、私は今幸せに暮らせています。
お母さん。・・・ありがあとう・・・
平成22年8月1日
先日 夕方に眺めのいい小高い山にいた
しばらくして 眼下は広大な夜景に変化した
数え切れない灯りが 脳の裏を刺激する
それぞれの灯りに それぞれの家族のいとなみがある
そして 自分はそのなかの一人
自分だけの光りかたってあるのか
明日から又 自分を探す旅がはじまる
でも もしかして
あなたが探しているあなたは いますでに出会っているあなたかも知れませんよ
平成22年7月22日
人は、「言葉」で自分の思いを伝えようとする。
そのあなたの思いは、伝えたい人に十分伝わっていますか。
人は、誰もが背負っているこれまでの歴史と苦しみ・喜びをその人に感じることで、その人の魅力に惹かれるのです。
あなたのその熱き思いを相手に本気で伝えたいのであれば、
口先だけの「言葉」でなく、これまでの過去の重みと内面からほとばしる、あなた自身の「音」と「匂い」で伝えるのです。
平成22年6月14日
地球と同じように太陽を周回している小惑星(地球と火星の間に存在する全長640mの星)「イトカワ」の砂の採取に挑んだ探査機「はやぶさ」が7年振りに地球に帰還した。
月より遠い天体に着陸し、地球に戻ってきたのは史上初という。
平成15年5月に打ち上げられ、実に旅の総距離は月への往復の8000回に相当し、約60億キロと気も遠くなる規模である。
この間、「イトカワ」に着陸直後に燃料漏れ・地球との通信不良による行方不明、そして昨年は主エンジンの故障が発生したそうだが、地上のプロジェクトチームは、その度に知恵と勇気でトラブルを克服し、まさに世界初の偉業を成し遂げた。
「はやぶさ」は、6月13日の深夜に採取したであろう「イトカワ」の砂が入ったカプセルを機体から切り離し大気圏で燃え尽きた。
・・・・・・・
7年間の長旅の中、多くの困難なトラブルを乗り越え、地上の命令をけなげにこなし、身をていしてカプセルを地上に届け、そして自らは燃え尽きて宇宙の藻屑と消えていった。
・・・物理的な機械物に、こんなにも愛おしい感情が湧いてくるのは何故だろう。決して平坦ではなかったこれまで生きてきた自分の人生と、そしてこれからの人生に、何か似たようなものを感じるからではないのか。
そして又、このような夢への挑戦がもっともっとこの世の中には必要な気がする。
・・・そうでなければ、あまりにもこの世の中殺伐すぎはしないか。
「はやぶさ」から自信と希望をもらったプロジェクトチームはこれからどこに向かっていくのだろう。「将来につながるミッションが無ければ、ここから技術の離散と風化が始まる」と私も思う。
「一番でなく、二番でいい」と仕分けられたらさびしい。
・・・・・・・
夢と希望とそして愛情に溢れた世の中であって欲しい。
平成22年6月7日
人が人を好きになる。
そして、その人を忘れられなくなる。
熱い想いがこみあげ、いつも一緒に居たい衝動にかられる。
感情が愛情に変わるとき、人は素直なその想いを一通の手紙に託そうとする。
その人の為に綴ったこの特別な手紙こそが、私のあなたを想う証。
あの時のあの手紙にこめられた愛の力こそが、何十年経った今も、夫婦の絆をそして家族の絆を深めているのです。
母の日に、父の日に・・、
愛するあの人に、一通の手紙を書いてみませんか。